研究課題/領域番号 |
16K18163
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
土木計画学・交通工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
和田 健太郎 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (20706957)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 交通信号 / 系統制御 / 信号制御 / 交通流 / 変分理論 / 組合せ最適化 / Kinematic Wave理論 / ランダム到着 / Kinematic Wave 理論 / 交通流の変分原理 |
研究成果の概要 |
これまで,交通信号群の系統制御に対する多くの研究が蓄積されてきた.しかし,非線形である信号制約や交通流モデルを最適化問題として取り扱う複雑さから,その最適化法の確立には至っていない.本研究の目的は,ネットワークモデルという新たな視点から,見通しのよい系統制御最適化手法を構築し,最適制御特性について考察を行うことである.まず,交通流の時空間ダイナミクスを考慮した上で,制御パラメータを同時最適化する最適化問題を提案し,その確率的拡張を行なった.次に,それらの効率的なアルゴリズムを開発した.最後に,最適制御パターンの特性分析,実道路路線における信号制御改善のケーススタディを数値実験により行なった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の枠組みは,交通信号群最適化の学術研究において全く考えられてこなかった「最適信号制御 = ネットワーク最適化」という視点を与えるところに特色がある.ネットワーク最適化は膨大な研究の蓄積があるため,そのアルゴリズムを活用することにより効率的な最適化手法の開発が期待できる.また,本研究の提案問題は,実用面を重視した(3種類の)信号パラメータの段階決定という実態に対して,最適制御という一貫した考え(同時最適化)に基づく指針を提供できる.さらに,本研究の知見は,シミュレーションベースの最適化手法のベンチマークとすることができる.そのため,学術研究としてのみならず,工学的,実務的にも意義がある.
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