研究課題/領域番号 |
16K18164
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
土木計画学・交通工学
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研究機関 | 東京大学 (2018-2019) 東京工業大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
瀬尾 亨 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90774779)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 交通工学 / 土木計画学 / 交通流理論 / データ同化 / 交通シミュレーション / 交通流シミュレーション / Fundamental Diagram / 交通状態推定 / マクロ交通流モデル / ミクロ交通流モデル / 交通流モデル / 状態推定 / 移動体観測 / 土木工学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,車両の異質性が道路交通流全体の時空間ダイナミクスに及ぼす影響の理論構築と実証である.その達成のため,最新技術を活用したデータ収集の活用を念頭に置き,交通流理論に関する先行研究の調査と体系化,車両の異質性を考慮した交通流の理論モデルの定式化と解析,交通状態・モデルパラメータ推定法の開発と検証を行った.主要な成果として,車両軌跡データに基づき車両の異質性を考慮した流率密度関係を推定する手法の開発と検証,異質性を明示的に考慮した交通流モデルの開発,開発したモデルを用いてマクロな交通現象が車両の異質性から創発することの確認が挙げられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
交通流は道路を走る車両の集合体であり,個々の車両の挙動が全体のダイナミクス(例:渋滞伝播)に影響する.そのため,個々の車両の挙動が異なること,すなわち異質性があることが巨視的な交通現象に影響を及ぼす.異質性が重要となる現象として,交通容量の短期・長期変動や,自動運転車の普及過渡期が指摘されている.しかし,異質性を考慮した交通流理論の一般的な枠組みは確立していなかった.さらに,既存の代表的な交通データでは,仮に異質性を考慮しても実証できなかった.本研究は,異質性の影響を説明する理論の構築と,最新技術によって収集された実データに基づく実証分析により,異質性と巨視的な交通現象の関連を明確化した.
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