研究課題/領域番号 |
16K18186
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
三浦 奈々子 京都工芸繊維大学, 機械工学系, 助教 (80735340)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | エレベータ / ロープスウェイ / 振動制御 / 地震応答 / 制御工学 / 構造工学・地震工学 |
研究成果の概要 |
現在,地震後の避難の際にエレベータを使用することはできないが,高齢化や建物の高層化により,今後「エレベータを使用した避難」が必要と考えられる。本研究では,エレベータを使用した地震時の避難について検討し,巨大地震直後にエレベータの機能を維持するため、および、余震を含む中小地震時にエレベータを稼動し避難に用いることを可能とするための、エレベータロープの張力を制御することによる振動制御を開発した。さらに、地震の速報として速度応答スペクトルを活用し、その指定領域の面積の時間変動により地震の特性を制御に反映する可変振動制御を提案し、有効性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では「避難にエレベータを活用する」避難安全対策を地震時に拡張するための技術を提案した。高齢者や障害者が超高層建物から避難する際に階段を使うのは相当数の介助者が必要であり、現実的ではない。また、マンションの場合、しばらく復旧の目処がつかない場合には生活自体が困難となり、避難所の設置や救援活動等経済的な損失も大きくなる。本研究で得られた成果は、エレベータロープの地震応答を低減させることにより地震後のエレベータの機能維持を達成し、地震後の速やかな復旧、さらに地震中の避難(エレベータ稼動)に貢献するものである。
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