研究課題/領域番号 |
16K18188
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
浅田 勇人 神戸大学, 工学研究科, 助教 (70620798)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 鋼構造 / 制振構造 / 超高強度鋼材 / 柱梁接合部 / ブレース / ガセットプレート / 制振骨組 / 接合部 / 耐力評価 / 接合部詳細 / 制振主架構 / 外ダイアフラム形式 / 制振架構 / 高耐震主架構 |
研究成果の概要 |
本研究は,制振構造の主架構を想定した汎用鋼の2倍程度の強度を有する超高強度鋼材を用いた柱と,汎用鋼の梁を外ダイアフラムによって接合した部分架構実験および数値解析を行い,主に柱梁接合部の耐震性能を検討した。実験結果より現行の接合部設計指針に準拠して設計した場合,ブレースや床スラブの存在によらず,層間変形角5%を越える大変形時においても安定した挙動を示すことがわかった。また,数値解析によって,ガセットプレートを含めた梁端接合部の応力伝達機構を詳細に調べ,ガセットプレートを考慮した部材剛性および耐力の評価,接合部の推奨ディテールの提示,さらにはその具体的な設計法を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現行の耐震規定をはるかに超える極大地震動に対しても,地震後の機能維持,事業継続性を実現できる具体的な方策が求められつつある。この目標達成のために,汎用鋼材に比べて,2倍程度の弾性限変形能力を確保できる超高強度鋼材を柱に用いる制振構造は有効とされるが,それを実現する上で,柱梁接合部の構成法,超高強度鋼材の溶接施工の煩雑さやコスト低減が現実的な課題としてあった。この課題克服のため,本研究では,通常の溶接施工条件でも施工可能な外ダイアフラム形式接合部を採用することを考え,この接合部構成法の応力伝達機構を適切に踏まえたディテールを用いることによって,十分に必要性能を確保できることを提示した。
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