研究課題/領域番号 |
16K18206
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
松井 大輔 新潟大学, 自然科学系, 助教 (80709816)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 景観計画 / 土地利用規制 / NIMBY施設 / パチンコ店 / 結婚式場 / 景観紛争 / オーセンティシティ / 外観意匠 / NIMBY / 土地利用計画 / 立地規制 / 景観形成基準 / 建築紛争 / 都市計画・建築計画 |
研究成果の概要 |
本研究はパチンコ店や結婚式場を景観的NIMBYと定義し、紛争と規制の実態、計画的課題を明らかにした。結果は以下の通りである。1)パチンコ店に関しては宝塚や流山等、結婚式場に関しては新潟や名古屋等で紛争が発生していた。2)パチンコ店の立地規制を行う自主条例は近畿に集中していた。規制内容に市町村ごとの工夫を確認できた。3)結婚式場は、西洋風イメージを持つ外観要素の数や組合せが景観に影響を与えると考える。これを誘導する時、景観形成基準の調和という言葉だけでは不十分と指摘できる。4)土地利用と景観規制を一体的に考えること、自主条例と法的拘束力を持つ都市計画規制を組合せること等が計画的課題と考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、景観保全の視点から発生する建築紛争の要因となり得るパチンコ店と結婚式場建築について、景観的NIMBY施設として規制の実態を明らかにした。今もなお、全国各地でこの種の建築紛争が発生しており、その予防手段としての土地利用規制・景観規制の全体像と計画的課題を明らかにしたことは、社会的に意義がある有用な成果だと考える。また、都市計画の視点からは土地利用規制と景観規制とが別領域として捉えられていることを指摘できる。これを総合的な視点から分析し、計画的課題を整理した点に本研究の学術的意義があると考える。
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