研究課題/領域番号 |
16K18216
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所 |
研究代表者 |
山田 大樹 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化遺産国際協力センター, 客員研究員 (20727648)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | イラン / エスファハーン / 歴史都市景観 / 都市再生 / 歴史都市 / 再興計画 / アティーク広場 / 歴史地区再生計画 / 歴史的都市景観 / 世界遺産 / バッファーゾーン / 都市計画・建築計画 |
研究成果の概要 |
本研究は、主要研究対象をイランの古都エスファハーンの世界遺産マスジェデ・ジャーメの周辺地区の再興計画に定め、現地機関との協力を得て計画実施の背景を整理した上で、世界文化遺産としての「真正性」が十分に担保されなかったこと、「住民意向」が反映されずに計画が進んでいることを明らかにした。現地調査においては、計画対象街区内の店主へのインタビュー調査を実施し、計画実施側(行政)と使用者である店主との間での計画に対する評価の差を明らかにした。さらに、計画実施前後における店主の周辺環境への評価の変化を調査し、住民意向を取り入れることにより再興計画の改善が可能であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年日本からのみならず、海外研究者による調査が進んでいないイランにおいて、日本人研究者が現地機関の協力を得つつ、広くその実態を明らかにできたことは大きな意義がある。住民へのインタビュー調査に基づいた研究は、イラン国内においては未だに貴重であり、これを現地の学会にて発表したことは現地の住民参加型まちづくりの構築に大きく貢献したと言える。また、日本-イラン間での協力体制がほぼなかった状況から、本研究を通じて、国際シンポジウムや展覧会を開催、調査レポート提出等を通じ、広く両国間の研究協力体制が強化されたことも特筆すべき成果である。
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