研究課題/領域番号 |
16K18219
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 同志社女子大学 (2018-2019) 九州大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
麻生 美希 同志社女子大学, 生活科学部, 准教授 (00649733)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 近代化遺産 / 文化的景観 |
研究成果の概要 |
本研究では、文化的景観の枠組みを用い、近代化遺産を地域内で面的に評価することを試みた。福岡市箱崎の事例では、大学などの施設は立地する地域の歴史的な重層性の一要素ではあるものの、その施設を核とした文化的景観として評価することは難しいこと、一方で北海道美瑛町の事例では、近代開拓由来の土地区画や合理的な土地利用、開拓プロセスが現れた地域として全町規模で文化的景観として評価できることが明らかとなった。また、白川村荻町の事例では、伝統的な集落景観において、近代化によって失われた要素と近代化を経て失われなかった要素を明らかにし、近代化の影響を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近代化遺産は建築物や土木工作物単体で価値を見出されることが多いが、文化的景観の分析手法を用い、地域のアイデンティティとなるような面的な広がりをもった評価を具体的な事例で行ったことに学術的な意義がある。対象事例はわずかだが、実際に評価が可能な事例と難しい事例とがあることが明らかとなった。また、文化的景観の変容にかんする研究は多く見られるが、景観構成要素ごとに詳細に変容を追うだけでなく、その要因についても分析したことに研究としての新規性があり、近代化の景観への影響を詳細に明らかにすることができた。
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