研究課題/領域番号 |
16K18245
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
複合材料・表界面工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
入澤 寿平 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (30737333)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 複合高分子 / 耐熱性ポリマーアロイ / CFRTP / リサイクル |
研究成果の概要 |
航空機用途などの耐熱環境下でも安定的に使用可能な次世代耐熱CFRTPを開発することを目的に,ポリマーアロイ技術を応用した耐熱性樹脂の母材適合性を検討した.比較的耐熱性が高いポリエーテルイミド(PEI)等の熱可塑性樹脂を母材とするCFRTPは,理論値に近い力学物性を実現すると同時に高いリサイクル性を有することを明らかとしたが,耐熱性が150℃程度であった.熱可塑性が低いが極めて高い耐熱性を有するポリベンズイミダゾールの混合(アロイ化)によって,CFRTPの耐熱性は大幅に向上し,PEIを母材とするCFRTPは高いリサイクル性も維持されることを明らかとした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
極めて高い耐熱性を有する樹脂をポリマーアロイ化法を応用することによって,CFRTPの母材樹脂として利用可能とする新規なアイデアを学術的なアプローチによって実現した点は実用化の観点からも意義深い研究であったと言える.今後,さらに成形プロセス等最適化の必要性を残すが,得られた知見は現在遂行中の関連企業等にも率先して開示を進めており,今後は実用化研究へと移行する予定である.本研究で可能性を見出した次世代超耐熱性CFRTPは,航空機ジェットエンジンの圧縮機ブレード用素材として,合金素材を代替できるポテンシャルを有しており,航空機のさらなる燃費向上,省エネに貢献できる社会的にも意義ある結果が得られた.
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