研究課題/領域番号 |
16K18251
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
複合材料・表界面工学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
野澤 貴史 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 六ヶ所核融合研究所 核融合炉材料研究開発部, 上席研究員(定常) (70455278)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 液中伝播アコースティックエミッション / 局所損傷モニタリング / セラミック複合材料 / 位置評定 / 破損メカニズム分類 / 非破壊検査 / 健全性診断 / 寿命予測 / SiC/SiC複合材料 / 破損評価 / 水中伝播アコースティックエミッション法 / 位置標定 / フィルタリング / レート理論 / 水中伝播アコースティックエミッション / 複合材料 / 損傷評価 / 複合材料・物性 |
研究成果の概要 |
本研究は、損傷時に複合材料から発せられるアコースティックエミッション(AE)の液中伝播挙動に着目し、高精度な位置標定と局所損傷マッピングを可能とする新しい損傷モニタリング手法の確立を目的とした。化学気相浸透(CVI)法で作製されたSiC/SiC複合材料を評価対象に、新たに振幅フィルタリングによる複合材料の破損過程におけるき裂発生位置の三次元位置標定手法を導入し、特にレートプロセス理論(Gutenburg-Richter式)を適用することで、フィルタ閾振幅を客観的に決定する方法を考案した。また、本手法により、破壊に有意なAE信号のみを選択的に抽出し、損傷位置標定の精緻化を実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原子力用SiC/SiC複合材料は高温水または高温液体金属中での使用が検討されているが、適切な損傷モニタリング手法は現状ないことから、本研究で検討する基盤技術の確立は、第一に高温液体共存下での高温材料試験法の確立に貢献する。究極的には、実機での供用中オンライン損傷モニタリング技術開発に資するものであり、複合材料の実用化を強く後押しすることが期待される。また、材料科学的アプローチにより、主要な材料特性とミクロ・ナノレベルの欠陥組織との相関関係を明らかにし、材料特性の制御、品質保証、安全管理に関する知見を獲得することが可能であり、材料開発においても意義深い。
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