研究課題/領域番号 |
16K18263
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
戸部 裕史 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 助教 (40743886)
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研究協力者 |
小島 舜介 東京大学, 大学院生
大原 昇利 東京大学, 大学院生
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高温形状記憶合金 / マルテンサイト変態 / 析出物 / 結晶構造 / 構造・機能材料 / 形状記憶合金 |
研究成果の概要 |
形状記憶合金は、加熱により回復可能な変形は小さな力で生じさせることができ、一方で回復不可能な変形は大きな力をかけない限り生じないものであれば、形状回復能や繰り返し安定性に優れ、かつデバイスの設計もし易く使いやすい。従来の形状記憶合金では、100℃以上の温度でこのような特性を満たすものはなく、応用の範囲が限られていた。本研究では、貴金属添加による結晶構造の最適化によってこれを解決することを目指し、その結果、従来に比べ回復可能な変形量や繰り返しの使用回数は制限されるが、100~200℃程度で使用できる新たな合金を開発できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のチタン-ニッケル-ハフニウム(もしくはジルコニウム)系形状記憶合金に対し、パラジウムという貴金属を添加することによる結晶構造制御を狙い、これに成功して新しい機能を有する形状記憶合金を開発できた。100~200℃程度の高温で使用できることから、自動車や家電製品、月面探査機などの宇宙機器への適用が考えられ、形状記憶合金が小型・軽量・大出力である利点を活用することで、デバイスの小型化・低コスト化・高性能化が期待できる。
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