研究課題/領域番号 |
16K18279
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
化工物性・移動操作・単位操作
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅 恵嗣 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (00709800)
|
研究協力者 |
明崎 慧
ブイ ティタム
渡邉 望美
大塚 葉子
ミフタ ファリド
ライ インチェン
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | リポソーム / Cubosome / ゲル / ミクロ膜特性 / 蛍光プローブ / 分子認識 / アミロイドタンパク質 / 核酸 / 水和水 / ポリジアセチレン / Cubosomalゲル / メソスケール / 表面増強ラマン / 自己組織化 / キラル分離 / 脂肪酸 / RNA / アミロイド分子 / メソスケール膜特性 / 単分子膜 / アミノ酸 / ナノドメイン / 膜特性解析 / 高感度解析 / 相図 |
研究成果の概要 |
分子認識能を有する自己組織化膜材料を合目的的に設計するための方法論について検討した.各種の蛍光プローブより得られた情報を体系的に比較する事で,脂肪酸(オレイン酸)分子集合体の集合挙動と膜特性の相関を明らかにした.脂肪酸/モノオレイン分子集合体は,巨視的にはゲルであり,微視的(ミクロ~メソスケール)には秩序高い膜場が形成されている事を明らかにした.これはCubosome集合体の特徴の1つであり,自己組織化膜を基本骨格とする材料“Cubosomalゲル”の調製手法を明らかにした.生体高分子認識において,膜場視点では脱水和が誘導され,協奏的にターゲット分子の高次構造が変化する事を明らかにした.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂質膜特性について,各種の分光法やプローブ法が開発されてきた一方,情報を俯瞰につなぐための方法論は未だ不十分である.最も知見の豊富なリン脂質膜(リポソーム)を基準として,脂肪酸分子集合体や,機能性官能基修飾リポソーム,脂質膜担持Auナノ粒子など,各種の膜場特性を体系的に評価・比較した初の研究例である.生体分子の分子認識においてその推進力はエントロピー的であり,脂質膜場においては“極性環境”の制御が鍵となる.Cubosomalゲルはミクロ膜特性が制御されたバルク材料であり,pH条件を制御する事で簡便に集合挙動(相挙動)を制御できる事から,新規な“膜担持型材料”の設計として応用が期待される.
|