研究課題/領域番号 |
16K18326
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 |
研究代表者 |
河村 昂軌 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (80757724)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 粒子法 / MPS法 / GPGPU / 大規模計算 / CFD / 船舶工学 / 船舶耐航性能 / 水槽実験 |
研究実績の概要 |
荒天時のスラミングや甲板冠水といった強非線形問題を実用的に解く安全評価法を構築することを目標とし、粒子法を用いた数値計算手法を開発した。本研究では粒子法の一つであるMPS法を用い、計算速度の高速化のために圧力計算を陽解法で行っている。フリーメッシュで有る粒子法は相互関係の計算のため、高い計算負荷を持つが、GPGPUによる高速化、MPIによる多並列化、動的負荷分散、ソート処理によるメモリアクセスの高速化を行い、スーパーコンピューターTSUBAME2.5での計算を可能にすることで、実用可能な解像度と計算速度を実現した。 実用化に向けた検証課題として造波境界、透過境界を開発し5000万粒子を超える漁船区画模型への海水打ち込みシミュレーションを行い、実験を定量的に再現できていることを確認した。また船体運動モデルを導入することで浮体の漂流計算が可能であることを確認した。安全性に関わる課題として損傷区画を有する車両甲板模型の強制動揺シミュレーションを行い、衝突や座礁によって出来た開口部から流体が流出、流入している様子が計算によって求められ区画にかかる流体力が高精度に求められることを確認した。二相流への拡張に関しては空気粒子を配置し、音速やタイムステップを変えることで、閉じ込められている空気の表現が可能であるか検証を行った。 本研究の結果、打ち込みや甲板冠水を高精度に予測することが可能になり、また区画への浸水、流出などの激しい流れも高精度に予測することが可能になった。
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