研究課題/領域番号 |
16K18363
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤島 和人 京都大学, 高等研究院, 特定助教 (20525852)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 神経回路 / プルキンエ細胞 / フィロポディア / アクチン骨格 / 樹状突起 / 形態形成 / 樹状突起形成 / Mtss1 / 小脳プルキンエ細胞 / 樹状突起フィロポディア / 神経発生 / 発生・分化 / 神経科学 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
プルキンエ細胞は組織内の同種細胞や接続相手(平行線維)を適切に認識し成長ダイナミクスを補正して、特徴的な構造を構築する。本研究ではその仕組みに関し、二つの観点より解明を試みた。(1)プルキンエ細胞は樹状突起同士の接触を認識し、その突起の退縮を引き起こす。Mtss1はアクチン骨格関連分子であり、フィロポディア長の制御を介して樹状突起との接触頻度を調整することを明らかにした。さらにMtss1がアクチン重合活性を制御する仕組みを明らかにした。(2)プルキンエ細胞樹状突起は平行線維を認識し、それとは垂直に進展する。タイムラプスにより方向制御の仕組みを明らかにし、認識に関わる分子の同定を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では小脳プルキンエ細胞をモデルとし、ニューロンが発生期において組織内環境を認識しながら適切な形態を獲得する仕組みの解析を行った。樹状突起が固有の空間配置を獲得する上で、フィロポディアによる環境認識が一定の役割を果たすことを示した。本研究によって得られた知見は、哺乳類の神経回路形成メカニズムを理解する上で重要なものであり、将来的には発生不全に伴う神経疾患などの発症メカニズムへ貢献する可能性がある。
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