研究課題/領域番号 |
16K18369
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
横井 佐織 北海道大学, 薬学研究院, 助教 (10772048)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 配偶者防衛行動 / 不安定化ドメイン / バソプレシン / 配偶者選択 / 行動学 / 配偶者防衛 / メダカ / 神経基盤 |
研究成果の概要 |
配偶者防衛行動はオス、オス、メスの三者関係により誘起されると考えられており、様々な動物種で観察される。メダカの配偶者防衛行動にバソプレシンなどのホルモンが関与することは明らかになっていたが、脳のどの部分で働くことで行動の発露が起きているかは明らかになっていなかった。そこで、脳の特定の領域における神経活動を低分子化合物の有無により時期特異的に制御する手法を開発した。また、メダカのメスは見知ったオスを配偶相手として選択しやすいという点に着目し、配偶者防衛には、メスがライバルオスを見て記憶することを妨害する効果があることを示唆した (Frontiers in zoology, 2016)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低分子化合物の有無により時期特異的に遺伝子発現を制御する方法はマウスなどの哺乳類ではすでに確立されているが、同様の手法がメダカで使用できない、あるいは着目する行動によっては投与物質の性質的に問題がある、という問題があった。本研究で確立した方法はこうした問題をクリアしており、毒性も低いことが明らかになった。また、これまでメダカのメスが見知ったオスを配偶相手として選択する適応的意義は不明であったが、本結果により、配偶者防衛行動において優位となる、健康なオスの子孫を残すことができるというメリットがあると考えられた。
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