研究課題/領域番号 |
16K18399
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 基礎生物学研究所 |
研究代表者 |
竹鶴 裕亮 基礎生物学研究所, IBBPセンター, 特任助教 (90622283)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 過排卵誘起 / 卵母細胞 / 体外成熟 / 凍結保存 / 前核期胚 / 耐凍性 / F344ラット / 胚発生 / 胚保存 / 過排卵処理 / 系統差 / oocyte / maturation / 実験動物 |
研究成果の概要 |
過排卵誘起により得られる卵子の数にはバラつきが見られる。本研究では、これまでの過排卵誘起に代わる新たな卵巣内の卵母細胞を用いた成熟卵子の獲得法およびそこから得られた胚の保存法の開発を目的とした。これまでの研究から、過排卵誘起が難しいラット系統においても、卵巣内の卵母細胞は体外で成熟・受精し、産仔へと発生することが明らかとなった。また、受精卵の耐凍性は、発達段階により異なり、前核期胚は凍結保存する際の発達時期によって、その後の産仔への発生に影響を及ぼすことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過排卵誘起に非感受性ラットの原因因子の一つとして、PMSG投与により卵胞は発達するため、卵母細胞の成熟あるいは排卵過程に障害があることが示された。本研究で用いる方法は、卵巣内にある多数の卵母細胞を利用するため、卵母細胞の成熟や排卵の過程に問題があって過排卵を誘起しにくいすべてのラットに対して有効な手段となる可能性がある。また、これまで胚保存が困難であった系統や、希少動物の卵母細胞保存のための技術開発にも道が開かれる。さらに、多くの成熟した卵母細胞を得られないヒトの新たな治療法や薬の開発に貢献できる可能性がある。
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