研究課題/領域番号 |
16K18411
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
三沢 彩 日本医科大学, 医学部, 講師 (20598453)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | lncRNA / 転移 / エピジェネティクス / ncRNA / 骨転移 / 前立腺癌 / 石灰化 / ALPL / HOTAIR / 前立腺がん / TNSAP / miRNA / AR / TNAP |
研究成果の概要 |
本研究では石灰化において、タンパクをコードしない RNA (ncRNA) の発現及び機能解析を行った。ヒト骨芽細胞様骨肉腫細胞株 SaOS-2 を用いて、機能的な lncRNA, HOTAIR の発現解析を行い、骨芽細胞の石灰化における役割を見出した。HOTAIR は石灰化を誘導する ALPL 遺伝子の転写開始点領域の DNA のヒストンのメチル化状態を変化させ、エピジェネティックに遺伝子発現を抑制し、石灰化を負に制御していることを石灰化 アッセイ、定量的 PCR 法、ChIP アッセイ法、及び Reporter Gene アッセイ法で明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨の石灰化において中心的な役割を果たすALPL は転移性前立腺がんの増殖に関与していることが報告されている。従って、HOTAIR が ALPL を制御することによって骨の石灰化のみならず、前立腺がんの骨転移にも関与している可能性がある。実際、骨転移した前立腺がんより樹立された VCaP 細胞株は ALPL を発現しており、石灰化することを確認した。前立腺がん細胞は転移巣である骨に到達すると骨特有の性質を示すことが示唆され、本研究は前立腺癌及び骨に転移する他の癌の骨転移のメカニズムに関して新たな手掛かりを与える研究となった。
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