研究課題/領域番号 |
16K18412
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊東 剛 東京大学, 医科学研究所, 助教 (20733075)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | Hippo経路 / 細胞接着 / 肺腺がん / 腫瘍生物学 |
研究成果の概要 |
Hippo経路は接触阻止や器官サイズの制御を担う、接着分子を受容体とする腫瘍抑制シグナルだと考えられているが、哺乳細胞においてその接着受容体は特定されていなかった。本研究において、免疫グロブリンスーパーファミリーに属する細胞接着分子CADM1がHippo経路の構成分子との相互作用を介してYAP1のリン酸化を促進し、YAP1標的遺伝子の発現を低下させることを示した。したがって、CADM1は哺乳細胞におけるHippo経路の接着受容体として機能し得ることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
哺乳細胞におけるHippo経路の受容体は同定されておらず、細胞接着を感知しMST-LATSキナーゼカスケードの活性化に至るまでの分子機構は空白地帯となっていた。本研究はCADM1がHippo経路の接着受容体として機能し、足場タンパク質NF2, KIBRA, SAV1、キナーゼMST1/2, LATS1/2との相互作用を介してHippo経路を活性化するという分子機構を初めて示した点に大きな学術的意義がある。
|