研究課題/領域番号 |
16K18419
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 広島女学院大学 (2017-2018) 広島大学 (2016) |
研究代表者 |
土谷 佳弘 広島女学院大学, 人間生活学部, 准教授 (90611301)
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研究協力者 |
鎌田 英明 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 准教授 (10233925)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 肝炎 / 肝がん / 化学発がん / シトクロムp450 / IKKβ / HCC / DEN / HNF4 / IKK / 肝線維化 / 肝細胞死 |
研究成果の概要 |
我々が開発した肝細胞特異的なIKKβ遺伝子の改変マウスでは、DENによる化学発がんの亢進がほとんど見られない。この分子機構を解析したところ、慢性炎症が進行している肝臓では、TNFαやIL-1βにより肝細胞特異的な転写因子であるHNF4αによる遺伝子発現誘導が抑制されていることが、この発がん抑制の原因であることを見いだした
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に炎症は発がんを亢進するが、逆に炎症による組織障害が化学発がんの抑制につながる新たなケースが本実験により示された。炎症による肝特異的転写因子HNF4αの活性抑制が、シトクロムp450などの代謝系遺伝子の発現抑制をもたらし、これが発がん抑制に至ることまで解明した。この研究成果は、炎症による発がん制御において新しい分子機構の解明につながるものであると考えられた。
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