研究課題/領域番号 |
16K18428
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
武石 幸容 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (00758055)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ミスマッチ修復 / アポトーシス / クロマチン動態 / DNA複製 / 癌 |
研究成果の概要 |
SMARCAD1欠損株(ΔSMARCAD1)を樹立し解析したところ、野生株と比べΔSMARCAD1はMNUに対する感受性、サブG1の出現頻度、Caspase-9の活性化の全てが抑制された。ΔSMARCAD1の突然変異頻度は野生株と比べて上昇しており、免疫沈降法解析によりΔSMARCAD1はMNU処理後のMutSα複合体とMutLα複合体の結合効率が減少した。ATP分解能を欠失させた変異型はこれらアポトーシス誘導の回復が認められなかった。よってMMR依存のアポトーシス誘導にはSMARCAD1のクロマチンリモデリング活性が重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりMMR依存のアポトーシス誘導にはSMARCAD1のクロマチンリモデリング活性が重要であることが示唆された。遺伝性非ポリポーシス大腸がん(HNPCC:Hereditary nonpolyposis colorectal cancer)の発症原因はMMR遺伝子の変異によるものでることがよく知られている。そのためこの癌に対する抗がん剤の新たな分子基盤を提供することができた。またMMR依存のアポトーシス誘導にクロマチン動態が関わることが示されたことにより新たな研究領域を広げる学術的意義があったと考える。
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