研究課題/領域番号 |
16K18461
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
吉田 健史 近畿大学, 医学部, 講師 (40548632)
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研究協力者 |
渡邉 諭美
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 非小細胞肺癌 / 分子標的治療 / 薬剤耐性 / EGFR阻害薬 / プロテオミクス |
研究成果の概要 |
本課題ではEGFR-T790M陽性肺癌細胞株を用いて、ASP8273およびオシメルチニブとSrc阻害薬ダサチニブの併用効果についてin vitroおよびin vivoで検討した。ダサチニブはASP8273およびオシメルチニブとの併用において単剤と比較して相乗的な細胞増殖抑制効果を示しアポトーシスも有意に増加させた。またダサチニブとオシメルチニブの併用はin vivoにおいても単剤と比較して有意に腫瘍増殖を抑制した。ダサチニブはSrcの抑制を介してBcl-xLを低下させアポトーシスを誘導することで、T790M陽性肺癌細胞株において第三世代EGFR-TKIの抗腫瘍効果を増強させることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EGFR陽性非小細胞肺癌に対してはEGFR-TKIが著効するがT790M遺伝子による獲得耐性が臨床的な問題となっている。我々は以前の研究でSrcがT790M存在下におけるco-driverとして重要であることを確認した。また本課題において実際にT790M選択的EGFR-TKIとSrc阻害薬ダサチニブの併用効果をT790M陽性非小細胞肺癌細胞株および、これを皮下移植したマウスモデルにおいて証明したことで、本併用療法がEGFR-TKI耐性非小細胞肺癌患者への治療戦略となり得る可能性があり、今後の臨床応用が期待される。
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