研究課題
若手研究(B)
環境変動ストレスへの応答機構の解明は生物の適応戦略を知る上で重要である。分裂酵母ではグルコース飢餓に応答して非コードRNAに依存した遺伝子発現制御が観察される。数多くの非コードRNAの普遍的な分子機能が報告されているがその意義やダイナミクスは殆ど未解明である。本研究は、ミクロな分子レベルでの非コードRNAを介した遺伝子制御がマクロな細胞・細胞集団レベルで適応に寄与する原理を実験・理論の両面から検証した。
lncRNA依存的な遺伝子発現の制御メカニズムを分子レベルで解明するだけでなく、マクロな細胞集団レベルでの適応における役割を検証し、従来の分子生物学の枠にとらわれない新たな切り口で現象を説明した。厳しい栄養飢餓環境下で、能動的な移動手段を持たない単細胞生物が、環境にうまく適応して自らのリネージが生き延びるリスクヘッジの様子を、実験・数理モデルの両面から説明した。
すべて 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 7件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 5件、 招待講演 2件)
Nature Communications
巻: 9 号: 1 ページ: 1995-1995
10.1038/s41467-018-04256-y
Cell Systems
巻: 7 号: 1 ページ: 104-117
10.1016/j.cels.2018.05.015
Nucleic Acids Res.
巻: 46(6) 号: 6 ページ: 2932-2944
10.1093/nar/gky058
120006488604
Genetics
巻: in press 号: 2 ページ: 801-809
10.1534/genetics.116.197954
bioRxiv
巻: NA ページ: 235580-235580
10.1101/235580
Scientific Reports
巻: 6 号: 1 ページ: 34982-34982
10.1038/srep34982
巻: 印刷中 号: 11 ページ: 5174-89
10.1093/nar/gkw142