研究課題/領域番号 |
16K18481
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物資源保全学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
岸本 圭子 新潟大学, 研究推進機構, 准教授 (80525692)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 侵略的外来生物種 / DNAバーコーディング / アメリカザリガニ / 捕食-被食関係 / 捕食-被食関係 / 侵略的外来生物 / 胃内容物分析 / 希少種 / 侵略的外来種 / 在来種保全 |
研究成果の概要 |
調査地のビオトープに侵入したアメリカザリガニの胃内容の直接観察から、本種は植物由来の餌生物に依存している個体が多いことが示唆された。DNAバーコーディングによる解析では、6科の植物と、クモ類や昆虫類(4目)が餌候補として推定された。今回の調査では希少な水生動物の出現が確認できなかったことや、動物由来の生物への依存度が低いと考えられたことから、調査地では希少な水生生物を直接捕食することによるインパクトは低いと予想される。一方で、植物の中には希少な水生生物の産卵植物も含まれている可能性が示唆され、切除するだけでなく、直接摂食によっても、水生生物に間接的な負の影響をもたらしている可能性が予想された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物間相互作用を無視した外来種駆除によって新たな問題が生じる可能性が指摘されているが、駆除前に捕食-被食関係を把握するのは難しい。本研究は、DNAバーコーディングが雑食性のアメリカザリガニの餌生物をある程度絞込める有効な手法であることを示した一方で、共食いが多く、ブロッキングプライマーを用いた手法では食物網解明が難しいこともわかった。 また、本研究では、より正確に種レベルで餌生物を同定するために、対象地域の希少種を含む動植物の網羅的なデータ整備を行った。データベースは将来の研究への活用と、在来種保全や遺伝子資源の保全など生物資源保全への貢献が期待される。
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