U snRNA/snRNPの生合成過程における品質管理機構の探索

• 研究課題/領域番号: 16K18489
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 分子生物学
• 研究機関: 東京農工大学
• 研究代表者: 石川 英明 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (80625715)
• 研究期間 (年度): 2016-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: RNA / リボヌクレオプロテオミクス / 分子間相互作用 / RNA品質管理機構 / 転写後修飾

研究成果の概要

U1 snRNAの生合成段階で想定される品質管理機構により生じ得るU1-tfsが細胞内の何処で生じ、またそのプロセシングに関わるタンパクが何であるかを検討した。転写されたRNAを核外に輸送する因子であるPHAXの変異体解析の結果、U1-tfsは転写から核外輸送されるまでの間に生じている可能性が示唆された。また、U1-tfs化するのに必要な3’-5’エキソリボヌクレアーゼの検討の結果、通常のU1 snRNAのトリミングに関わるTOE1がプロセスできなかったU1 snRNA分子種をERI1がプロセスすることによりU1-tfsが生じる可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Truncated forms of U2 snRNA (U2-tfs) are shunted toward a novel uridylylation pathway that differs from the degradation pathway for U1-tfs. (2018)
  • 著者名/発表者名: Ishikawa H, Nobe Y, Izumikawa K, Taoka M, Yamauchi Y, Nakayama H, Simpson RJ, Isobe T, Takahashi N.
  • 雑誌名: RNA Biology 巻: 15 号: 2 ページ: 261-268
  • DOI: 10.1080/15476286.2017.1408766
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] TDP-43 stabilises the processing intermediates of mitochondrial transcripts. (2017)
  • 著者名/発表者名: Izumikawa K, Nobe Y, Yoshikawa H, Ishikawa H, Miura Y, Nakayama H, Nonaka T, Hasegawa M, Egawa N, Inoue H, Nishikawa K, Yamano K, Simpson RJ, Taoka M, Yamauchi Y, Isobe T, Takahashi N
  • 雑誌名: Sci Rep 巻: 7 号: 1 ページ: 7709-7709
  • DOI: 10.1038/s41598-017-06953-y
  • NAID: 120006364102
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Poly(A)-specific ribonuclease regulates the processing of small-subunit rRNAs in human cells. (2017)
  • 著者名/発表者名: Ishikawa H., Yoshikawa H., Izumikawa K., Miura Y., Taoka M., Nobe Y., Yamauchi Y., Nakayama H., Simpson R. J., Isobe T. and Takahashi N..
  • 雑誌名: Nucleic Acids Res. 巻: 45 号: 6 ページ: 3437-3447
  • DOI: 10.1093/nar/gkw1047
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [学会発表] U snRNP生合成過程における品質管理機構 (2017)
  • 著者名/発表者名: 石川 英明、泉川 桂一、延 優子、礒辺 俊明、高橋 信弘
  • 学会等名: 第19回日本RNA学会年会