研究課題/領域番号 |
16K18500
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金井 隆太 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (50598472)
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研究協力者 |
ビールセン ベンテ
コルネリウス フレミング
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | Na+,K+-ATPase / パリトキシン / X線結晶構造解析 / イオン能動輸送 / 膜蛋白質 / Na+ポンプ / イオンポンプ / イオンの能動輸送 |
研究成果の概要 |
海産毒物パリトキシンはナトリウムポンプを標的として毒性を示す。ナトリウムポンプは本来、ナトリウムイオンとカリウムイオンを細胞内外へ能動輸送する膜蛋白質だが、パリトキシンと結合するとそのポンプ機能が失われて、チャネル化することが分かっていた。では、どのようにしてパリトキシンはナトリウムポンプをチャネル化するのか、その仕組みを明らかにするために、パリトキシンと結合したナトリウムポンプの立体構造解析を行った。その結果、パリトキシンはナトリウムポンプのイオン輸送経路の細胞外側に結合し、そのゲートをこじ開けていることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は根本的治療法がないパリトキシン中毒に対する薬剤デザインに大きく役立つものです。また、本研究成果は、本来、ポンプとして機能するはずのナトリウムポンプはなぜ、パリトキシンの結合によってチャネル化するのか、言い換えれば、ポンプとして機能するためには何が大事か、というイオン能動輸送に対する基本的な理解に役立ちました。
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