研究課題/領域番号 |
16K18526
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
笠原 浩太 立命館大学, 生命科学部, 助教 (90634965)
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研究協力者 |
鎌形 清人
丹羽 達也
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | たんぱく質デザイン / 分子動力学法 / シミュレーション / 蛍光相関法 / 構造バイオインフォマティクス / 拡張アンサンブル / 統計力学 / ペプチドデザイン / 分子間相互作用 / 分子認識 / 分子シミュレーション / 蛋白質間相互作用 / 生物物理 / 蛋白質 / 計算物理 / 生体分子 |
研究成果の概要 |
たんぱく質立体構造データベース(PDB)の大規模データ分析による候補配列の設計を行い、35種の候補を得た。これらをカノニカル分子動力学法(MD)とマルチカノニカル分子動力学法を用いて絞り込み、3つの候補を得た。これらについてペプチドを合成し、蛍光相関法によって相互作用の安定性を確認した。予備的な結果ではあるものの、少なくとも1つの候補について弱い相互作用を確認した。この結果について、15件の論文の出版(うち14件が査読付き)、50件の学会発表、1件の図書出版、1件の特許出願を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
くすりの開発には多くの費用と時間が必要となる。特に最近では「ペプチド」と呼ばれる小さなたんぱく質から成るくすりの開発が重要になっているが、正しく機能するペプチドを設計することは容易ではない。この研究では、これまでに明らかにされてきた全てのたんぱく質のデータを調べ、その中から一部分を切り取ることで、機能するペプチドの開発を行った。その結果、ペプチドが一定の機能をもつことが試験管内での実験によって確認できた。現状ではくすりそのものが作れたわけではないが、そのための第一歩を達成できたと言える。新しいくすりを効率的に開発する方法となる可能性を示すことができ、その社会的意義は高い。
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