研究課題/領域番号 |
16K18533
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
柳川 正隆 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 研究員 (70609792)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | GPCR / 1分子イメージング / 拡散機能相関 / 代謝型グルタミン酸受容体 / 拡散・機能相関 / 1分子薬理学 / 全反射蛍光顕微鏡 / 拡散動態 / シグナル伝達 / 拡散係数 / 生物物理学 / 薬理学 / 生化学 |
研究成果の概要 |
GPCRは7回膜貫通構造を持つ膜受容体の総称である。本研究では、生きた培養細胞中で24種類のGPCRを1分子蛍光イメージングにより観察し、薬による受容体分子の動態変化を解析した。その結果、24種のGPCRは、いずれも活性化すると拡散が遅くなることが分かった。また、代謝型グルタミン酸受容体について、受容体の拡散と機能の関係を2色同時1分子イメージング等で解析し、Gタンパク質と相互作用中の受容体は拡散が速いものが多いのに対し、クラスリンと相互作用中の受容体は拡散が止まったものが多いことを明らかにした。本研究で明らかにしたGPCRの拡散・機能相関の応用として、新たな薬効評価手法を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GPCRは創薬の主要な標的分子となっている。本研究で明らかにした「受容体の拡散と機能の関係」は多くのGPCRに共通しているため、拡散を定量することで下流の細胞応答の異なる様々なGPCRに対する薬効を共通の指標で評価できるようになると期待される。 したがって、本研究成果は、1分子レベルで薬の作用機序を理解する1分子薬理学の発展や、1分子イメージングを用いたGPCR標的化合物の薬効評価という新たなドラッグスクリーニング手法の開発に貢献すると期待できる。
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