研究課題
若手研究(B)
ミトコンドリアDNA(mtDNA)の病原性突然変異と、核DNAにコードされたミトコンドリア関連遺伝子の一つであるミトコンドリア分裂因子Drp1の機能不全を併せもつモデルマウスを用いて病態解析を行った結果、Drp1の機能不全はmtDNA突然変異によって引き起こされる病態をより重篤化することが明らかとなった。これはDrp1によるミトコンドリア分裂がmtDNAの突然変異の蓄積による病態発症を抑制する作用があることを意味しており、核とミトコンドリアとの間にクロストークが存在することを示している。
ミトコンドリア病はその病態発症機構がほとんど理解されておらず、治療法はおろか正確な診断すらもままならない困難な疾患である。本研究は、ミトコンドリアDNA(mtDNA)に突然変異を有することで病態を発症するマウスに、核DNAにコードされたミトコンドリア関連遺伝子の機能不全を共存させることによって、核DNAのミトコンドリア関連遺伝子とミトコンドリア機能との間にクロストークがあることを見出した。この成果は、ミトコンドリア病の複雑な病態発症機構の一端を明らかにすることにつながると考えられる。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 1件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 6件、 招待講演 1件) 備考 (4件)
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