研究課題/領域番号 |
16K18540
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
柏葉 脩一郎 東京理科大学, 基礎工学部生物工学科, 助教 (40735461)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 細胞分裂 / 細胞質分裂 / 温度感受性変異 / 染色体分配 / 細胞周期 / 遺伝子 / ゲノム / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
細胞分裂の不備はゲノムを不安定化させ、細胞のがん化を引き起こす。しかしながら、哺乳類細胞の細胞分裂機構には不明な部分も多い。本研究では、細胞分裂に失敗するマウス温度感受性変異株の原因遺伝子を同定し、機能を明らかにすることを目指した。本研究ではtsFT50細胞とtsFT101細胞について、Diaph3の変異が温度感受性の原因であることを突き止めた。Diaph3の欠損はDiaph1やDiaph2の発現ではカバーできず、また、Diaph3のN末端側に、正常な細胞質分裂を行うために重要な領域があることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、細胞質分裂に異常を示すマウス温度感受性変異株tsFT50、及びtsFT101の原因遺伝子が、フォルミンファミリーの一つであるDiaph3であることを突き止めた。Diaph3の欠損細胞も温度感受性を示すことから、Diaph3の必要性は温度に依存することが新たにわかった。一方、Diaph3は一部のがん細胞で高発現しており、その悪性化に関与しているという報告もある。Diaph3は細胞分裂に重要な遺伝子であるが、本研究結果が示すように、その必要性をコントロールすることができれば、Diaph3を標的とした安全ながん治療が可能になることが考えられる。
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