研究課題/領域番号 |
16K18546
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
阿部 玄武 東北大学, 生命科学研究科, 助教 (20550073)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 正中ヒレ有対化 / Twin-tail表現型 / 金魚 / ゼブラフィッシュ / 正中ヒレ / 有対ヒレ獲得 / ogon / 脊椎動物付属肢進化 / 進化発生学 / 有対化 / 付属肢 / 発生生物学 |
研究成果の概要 |
脊椎動物の有対ヒレはより古い正中ヒレから進化したと考えられている。しかし、元々正中に一つであった構造が、どのように有対化したのかはわかっていない。そこで、金魚品種およびその近縁種ゼブラフィッシュの変異体で見られる「Twin-tail表現型」をモデルとし、どのような発生メカニズムの変更が重要を解析検討した。 Twin-tail表現型胚において、遺伝子発現や細胞追跡実験から、Twin-tail表現型は予定ヒレ領域が拡大する事で有対化した事が示唆された。さらに機能解析から、そこにfgfとbmpのシグナル経路が重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題によって明らかになった金魚尾ヒレ有対化の発生メカニズムは、脊椎動物の器官有対化に関与する発生現象とその分子実体の、初めての報告になる。脊椎動物の頭部感覚器や付属肢の正中器官有対化は、高次分類群を特徴づける形態進化と考えられる一方、どのような発生メカニズムが関与したかはこれまでよくわかっていなかった。金魚尾ヒレ有対化の発生メカニズムをそれら過程に一般化させることで、脊椎動物のボディプラン成立に関する発生メカニズムの進化過程を明らかにする事が期待される。
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