研究課題/領域番号 |
16K18550
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
橋本 昌和 大阪大学, 生命機能研究科, 助教 (60580496)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 細胞競合 / Tead活性 / エピブラスト / ゲノム編集 / Hippoシグナル / 個体発生 / 細胞死 |
研究成果の概要 |
マウスの着床前胚において、将来の身体の元となるエピブラストはわずか10個ほどの細胞から構成されているため多能性の獲得が厳密に制御される必要があるが、その機構はこれまで明らかにされていなかった。本研究ではHippoシグナルの下流であるTead-Yap複合体の転写活性のゆらぎに依存した多能性マーカの発現量の違いによる細胞競合によって、均質で高い多能性をもったエピブラストが形成されることを見出した。この細胞競合現象は発生過程におけるゆらぎを補正する重要な機構であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エピブラストはからだのほぼ全ての細胞の元となっているため、高く均質な多能性を有している必要があるが、その獲得機構はこれまであまり明らかにされてこなかった。本研究から、エピブラストが強固な多能性を獲得するメカニズムを見いだすことができた。着床前胚のエピブラストはin vitroにおけるES細胞やiPS細胞に相当するが、これらは多能性の状態が均質ではないことが現在の再生医療における問題点である。本研究成果によって ES細胞やiPS細胞の多能性を均質化する手法を開発できるかもしれない。
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