研究課題/領域番号 |
16K18551
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
松花 沙織 神戸大学, 理学研究科, 助教 (70767251)
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研究協力者 |
マリアン ブロンナー カリフォルニア工科大学, 教授
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心臓神経堤細胞 / 遺伝子制御ネットワーク / 心臓発生 / 心臓形成 / 遺伝子発現制御ネットワーク |
研究成果の概要 |
心臓神経堤細胞は耳胞から第3体節に位置する神経堤領域から生じ、心臓流出路などの心臓形成に貢献する。心臓神経堤細胞は他の神経堤細胞とは異なる特有の分化運命決定機構をもつと考えられているが、その機構は未だ不明である。 本研究では、ニワトリ胚を用いて心臓神経堤特異的な遺伝子としてMafBを同定し、その機能解析を行なった。その結果、MafB遺伝子が心臓神経堤の発生及び心臓神経堤細胞における神経堤遺伝子発現に必須であることを明らかにした。さらにMafBが心臓神経堤細胞では神経堤マーカー遺伝子sox10の発現を直接制御することを示す結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心臓神経堤細胞は心臓循環器形成において重要な細胞群であり、心臓神経堤細胞の欠損や分化異常は、先天性心疾患を引き起こすことが報告されている。本研究ではニワトリ初期胚の心臓神経堤細胞において特異的に発現する遺伝子としてMafB遺伝子を同定し、この遺伝子が心臓神経堤の発生において必須な役割を持つことを示した。MafBを糸口として心臓神経堤細胞の運命決定機構を明らかにすることで、心臓神経堤細胞に関連した先天性心疾患を引き起こす作用機序の解明やその治療法の確立に貢献できる。
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