研究課題/領域番号 |
16K18576
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形態・構造
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
岩元 明敏 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (60434388)
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研究協力者 |
Louis Ronse De Craene
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 花形態 / 花の数性 / 花発生 / 物理的圧力 / 花の形態 / 数性 / マツモ / シロイヌナズナ / オモダカ目 / 植物形態 |
研究成果の概要 |
物理的な圧力が植物の花の形態に及ぼす影響を明らかにするため、シロイヌナズナの初期の花原基に対して人工的に物理的圧力を与え、花の形態変化を誘導する実験系を開発した。 これを用いた実験の結果、物理的圧力を与えた花では、通常とは異なり、背軸側の萼片の先端部分が2裂または3裂しているものが観察された。また,先端部分の分裂にとどまらず、通常1つの背軸側の萼片が2つ形成された花も観察された。これらのことから、物理的圧力を与えた部分で花器官の発生、発達が抑制され、デバイスの接触解除後に遅れて発生、発達が進むと考えられる。また、抑制された面積に応じ、発生原基数に変化が生じることも示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、植物の花形態形成は例えば「ABCモデル」に代表されるように遺伝的な制御によるところが大きいと考えられてきた。本研究の成果から、人工的な物理的な圧力によっても花形態が変化することが示された。これにより被子植物の花形態、特に「数性」と呼ばれる花器官配列の多様性は、物理的な圧力を伴う花芽の空間的な制約にも依存することが示唆され、被子植物における花の形態進化に関する新たな視点が得られた。
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