研究課題/領域番号 |
16K18579
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形態・構造
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
大原 裕也 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教 (80771956)
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研究協力者 |
山中 直岐
佐藤 昌直
小林 悟
林 良樹
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | エクジソン / 前胸腺 / TOR / 核内倍加 / Critical weight / アミノ酸 / 脂肪細胞 / 個体発育 / エクジステロイド / ショウジョウバエ / 変態 / Endocycle / Target of rapamycin |
研究成果の概要 |
本研究では,昆虫の変態開始を決定づける栄養チェックポイントの実体に迫るべく,ショウジョウバエを用い遺伝学・栄養学的解析を行った.その結果,①アミノ酸摂取によりエクジステロイド産生が活性化し,蛹への変態が誘発されること,②栄養摂取により前胸腺のインスリン/TORシグナルが活性化し,これにより核内倍加の進行ならびにエクジステロイド産生が促進されること,③前胸腺における核内倍加の進行により,前胸腺細胞のゲノムDNAの特定領域にコピー数の減少が引き起こされることを見出した.これらの研究結果は,従属栄養生物の発育過程の分子メカニズムを理解する上で重要な知見となる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,これまで未知であった昆虫の変態を決定づける栄養チェックポイントの一端を明らかにし,特に,インスリン・TORシグナルおよび核内倍加が「大人になるか,ならないか」を決定する上で重要であることを見出した.この成果は,従属栄養生物の個体発育の分子基盤を理解する上で重要な知見となる.また,本研究で得られた知見は,益虫・害虫の発育制御技術の開発・確立にも有益なヒントをもたらすと考えられる.
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