研究課題/領域番号 |
16K18601
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 愛知学院大学 (2017-2019) 三重大学 (2016) |
研究代表者 |
浅原 正和 愛知学院大学, 教養部, 講師 (20709399)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 歯の形態進化 / 臼歯形態 / 食性適応 / Inhibitory cascade model / Inhibitory cascade / 形態進化 / 食性推定 / 臼歯 / Inhibitory cascade model / 食肉目 / クマ科 / 単孔類 / オブドゥロドン / カモノハシ / 三叉神経 / 系統進化 / 解剖学 / 形態 / 哺乳類 / 歯 |
研究成果の概要 |
哺乳類の最大の特徴であり、繁栄をもたらした鍵がその複雑な臼歯形態である。本研究計画では哺乳類の臼歯形態の進化要因について、機能・適応的側面と発生学的側面を解明すべく博物館標本を利用した比較形態学、遺伝子改変マウスの形態解析、分子進化の解析を併用して研究を行った。食肉目における食性適応に伴う臼歯形態の進化に関しては発生学的要因によって機能的に変化しやすい進化の方向性が作り出されており、その結果、適応進化が起こりやすくなっていることが明らかとなった。各種哺乳類において生態的要因が臼歯形態に与える影響についても複数のパターンが明らかとなった。また、その進化に影響した発生機構や分子も一部特定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
なぜある分類群が他の分類群を長期的に凌駕して繁栄することができたのか、という問いは進化生物学上の重要な命題である。本研究は食肉目とその競合群を事例として、歯の発生学的要因と機能形態学的特徴という観点からその一因を明らかにした。その過程で得られた知見の一部は化石哺乳類の食性推定にも応用され、その手法を利用した論文が他の研究者からも出ている。手法面においても、博物館標本やゲノムデータは現在蓄積されつつある「生物多様性から得られたデータセット」ともいえるものであるが、それを複合的に利用した本研究計画の成功は新たな生物学の研究手法を開拓したといえる。
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