研究課題/領域番号 |
16K18619
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
辻 大和 京都大学, 霊長類研究所, 助教 (70533595)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 霊長類 / 種子散布 / DNA / ジャワルトン / マレーヒヨケザル / 糞虫 / 糞分析 / 種間関係 |
研究成果の概要 |
助成期間中、インドネシア・西ジャワ州パガンダラン自然保護区で計6回の野外調査を実施した。滞在中に1) モニタリング木の選定、2) 霊長類の観察、3) マレーヒヨケザルの土地利用調査、4) 糞虫相の調査を実施し、各果実食者の種子散布者としての役割の評価を試みた。残念ながら、本研究の最大の目的であった、DNAバーコーディングによる散布者の定量化は完了できなかったが、主要な動物の相対的な重要性を明らかにすることができた。とくに、従来ほとんど情報がなかった、ヒヨケザルの活動並びに食性に関して多くの知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、各果実食者の種子散布への相対的な貢献を明らかにすることを目的に調査を行い、特に1) 霊長類の重要性、2) ヒヨケザルの重要性、3) 糞虫の役割の3つに関して成果を得た。助成期間中、国内外の学会で22回の発表を行い、公表した論文は12件、分担執筆した書籍は2件だった。このうち、Int. J. Primatol.誌に発表した論文は、種子散布者としてのマカク類の役割に焦点を当てた総説で、当該分野において今後多く引用される文献になると考えている。研究成果をホームページで公開したほか、市民講座・公開講座などで発表し、一般の方々への還元を試みた。
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