研究課題/領域番号 |
16K18643
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
安達 俊輔 東京農工大学, グローバルイノベーション研究院, 特任助教 (30717103)
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研究協力者 |
Sage Rowan F.
Sage Tammy L.
寺島 一郎
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 光合成 / C3植物 / 窒素利用効率 / 葉肉伝導度 / 光呼吸 / 葉緑体 / C4進化 / C3 / 窒素含量 / 炭酸固定速度 / 気孔伝導度 / 葉身窒素含量 / 植物生理学 / 作物学 / 生態学 |
研究成果の概要 |
本研究はC3植物の光合成窒素利用効率 (PNUE) の自然変異ならびに生理要因の解明を目的とした。C3植物のPNUEには幅広い変異があり、中でもイネ(タカナリ)は窒素含量当たり炭酸固定速度・気孔伝導度が他の植物よりも大きく、このことが高いPNUEに関係していた。また光呼吸放出CO2の再固定程度 (C*)は、C3植物種間の差は認められず、窒素含量に強く依存していた。例外的にシロザのみ他種に比較して著しく小さいC*を示した。以上より、イネはC3植物のなかでは高いPNUEを有する一方、シロザの持つ光呼吸に関わる性質を導入することで、一層のPNUEの向上が期待できると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イネやその他C3植物のPNUEの変異とその要因となる生理学的特性を解析し、改良すべき重要形質を指摘した。さらに身近な荒れ地雑草であるシロザが、光呼吸放出CO2を効率的に再吸収する機構を有することを本研究が初めて指摘した。本研究成果は、窒素投入量を抑制しつつ生産性を最大化できる作物の育種方針の構築に役立つと期待される。
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