研究課題/領域番号 |
16K18645
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
岡村 昌樹 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業研究センター, 研究員 (00757908)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | イネ / 分げつ角度 / 開帳性 / 草型 / 水稲 / 収量 / 群落受光態勢 / 農林水産物 |
研究成果の概要 |
本研究では分げつ角度の違いが水稲の生産性におよぼす影響を明らかにし、理想的な水稲の草型を解明することを目的としている。そのために、分げつ角度に関する遺伝子TAC1の準同質遺伝子系統(NIL)の作出を進め、その収量性と乾物生産能力を評価した。 その結果、分げつ角度の開帳により生育初期の乾物増加速度が大きくなる一方で、登熟期にはむしろ小さく、収量はわずかに低くなる傾向が認められた。また幼穂形成期頃に群落受光率や高さ別の葉面積を測定した結果、両者に明確な系統間差が認められた。そのため、地上部乾物重や収量の差は草型の違いによる受光態勢の違いに起因している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イネの草型の開帳程度は光利用効率に関わる農業生産上重要な形質である。しかし、既存の知見だけでは、それが生産性に及ぼす影響を十分に説明することはできない。特に分げつ角度と生産性の関係に着目した研究は少ない。本研究により、分げつ角度の改変がイネの生産性に与える影響の一端が明らかになった。このことは、ソース能を強化するイネの理想的な草型の提唱、延いてはイネの収量を飛躍的に増大させる新品種の育成や栽培方法の確立に繋げることができる。
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