研究課題/領域番号 |
16K18659
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 岡山県農林水産総合センター生物科学研究所 |
研究代表者 |
中野 真人 岡山県農林水産総合センター生物科学研究所, その他部局等, JSPS特別研究員 (60756708)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 青枯病 / 病害抵抗性 / エフェクター / 活性酸素種 / サリチル酸 / 植物病理学 |
研究成果の概要 |
青枯病菌は200種類以上の植物を加害する植物病原細菌である。青枯病の防除においては病害抵抗性品種が利用されてきたが、遺伝的に同一な抵抗性品種の連続使用により、新たな病原性を獲得した菌株が出現し、甚大な被害を引き起こしている。本研究では、新たな抵抗性品種を作出するため、青枯病菌の認識に関わる抵抗性タンパク質を同定することを目的とした。ナス科のモデル植物であるベンサミアナタバコに認識される青枯病菌フェクターを探索したところ、防御応答を強く誘導するエフェクターとしてRipBを見出した。また、本エフェクターの認識に抵抗性タンパク質Roq1が関与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベンサミアナタバコは青枯病菌のRipP1とRipAAを認識することで抵抗性を発揮すると従来考えられてきた。しかしながら、ripAA ripP1二重変異株はベンサミアナタバコに病原性を示さなかった。一方、ripB変異株は萎凋症状を誘導したことから、ベンサミアナタバコに認識される主要なフェクターはRipBであることが明らかになった。この発見は従来の定説に対して再考を促す新知見といえる。
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