研究課題/領域番号 |
16K18666
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
河内 美樹 名古屋大学, 高等研究院, 准教授 (40625125)
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研究協力者 |
溝口 未恭
小林 克至
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 亜鉛輸送体 / マンガン輸送体 / 受精 / 花粉管伸長 / シロイヌナズナ / 植物 / ZIP / 花粉菅伸長 / トランスポーター |
研究成果の概要 |
シロイヌナズナの亜鉛マンガン輸送体ZIP13が成熟花粉及び花粉管のゴルジ体に局在し正常な花粉管伸長に重要であることが明らかとなった。ZIP13欠損株は、高温ストレス下において種子形成数の減少がみられたため、花粉管伸長を調べた結果、高温ストレス下のZIP13欠損株の花粉管の多くは、伸長途中で花粉管の先端が破裂してしまうことが明らかになった。花粉菅先端の破裂が、確かにZIP13欠損によるものであることが相補実験からも示され、そして亜鉛キレーター等を用いた解析からその原因が花粉菅内の亜鉛濃度低下に因るものである可能性が高いことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、成熟花粉と花粉管のゴルジ体局在する金属輸送体ZIP13による亜鉛輸送が正常な花粉管伸長に重要であることが明らかとなった。これまでショ糖、ホウ素、カルシウムが花粉管伸長に必要であることは分かっていたが、亜鉛が花粉管伸長に重要な因子であることは知られておらず、本研究成果により亜鉛が植物の受精に重要であることが初めて示された。
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