研究課題/領域番号 |
16K18680
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用微生物学
|
研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
福井 健二 大阪医科大学, 医学部, 助教 (00466038)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | ミスマッチ / タンパク質 / 逆転写 / miRNA / 逆転写反応 / 高度好熱菌 / PCR / X線結晶構造 / 蛋白質 / 応用微生物 / バイオテクノロジー / 核酸 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
miRNAの中には数塩基の違いしか持たない相同miRNA群からなるファミリーが存在する。その中には癌遺伝子の活性を制御するものがあり、その発現プロファイルの解析は癌診断や治療戦略の策定に重要である。本研究では、ミスマッチ認識タンパク質を利用した高精度の逆転写反応によって相同miRNAを識別する簡易な手法の確立を目的とした。高度好熱菌由来の機能未知タンパク質群の中から、DNA/RNAハイブリッドから成る不対合塩基を認識できるタンパク質を同定した。それらが、誤対合したプライマーからの逆転写反応を特異的に抑制することを明らかにし、高精度逆転写反応に利用可能であることを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌の基礎研究、診断や治療戦略策定手順の改善は国民の福祉に関する大きな課題である。各種癌組織で特異的な発現パターンを示す相同miRNAの正確な解析は上記の課題にとって今後益々必要になると予想される。本研究では、ミスマッチ認識タンパク質を利用することで、相同miRNA発現パターンの簡便な解析方法の構築を目指した。まず、複数のミスマッチ認識タンパク質を新たに同定する事に成功した。さらに、これらのタンパク質が逆転写反応の高精度化に有効であることを示した。今後、この手法をさらに発展させることが出来れば癌に関する基礎研究や診断手法の前進に貢献できる可能性がある。
|