研究課題/領域番号 |
16K18683
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
秋田 紘長 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 機能化学研究部門, 研究員 (10738024)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | バイオマス / リグニン分解 / Ureibacillus / 腸内細菌 / 貧栄養耐性 / 宿主微生物 / 腸内細菌科 / 新属新種細菌 / 木質系非可食バイオマス / リグニン / リグニン分解活性 / ゲノムシーケンス / バイオテクノロジー / 発酵 / ゲノム / プロテオーム |
研究成果の概要 |
研究を開始した当初、好熱菌Ureibacillus thermosphaericusのリグニン分解能を利用して遺伝子発現システムを開発することを計画していた。しかしながら、U. thermosphaericusが有するリグニン分解活性は低く、宿主微生物としての利用が困難であった。そこで、自然界より採取した種々の環境土壌を利用して広範なスクリーニングを実施した。その結果、リグニン分解活性は有していないが、貧栄養条件下で優れた増殖能を有する細菌を新たに分離した。さらに、本分離株の統学的解析や生化学的解析等を進め、本分離株が腸内細菌科に属する新属新種細菌であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で新たに単離したCCA6株は、貧栄養条件下でも良好な生育能を示す。また、栄養要求性が低く、廃糖蜜等の非可食バイオマスを利用して容易に増殖可能なことから、製造コストの大幅な削減につながる等、バイオものづくり用の宿主としての資質を有している。 これまでに20種程度の貧栄養細菌が単離されており、それら細菌の貧栄養適応能が報告されているが、詳細なメカニズムは解明されていない。今後の研究により、貧栄養適応能メカニズムを分子レベルで解明できれば、知的財産の取得や学術論文の公表などを世界に先駆けて実施できる。
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