研究課題/領域番号 |
16K18690
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用生物化学
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 (2018-2019) 中部大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
宮田 恵多 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (90736290)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | RNA干渉 / 害虫防除 / dsRNA / 腸管切片 / RNAi / double stranded RNA / 昆虫 / 発現制御 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
本研究は、種々の昆虫を用いて口器からdsRNAを摂取することで起こるRNA干渉(e-RNA干渉)メカニズムを明らかにすることを目的として行った。dsRNAを種々の昆虫に経口摂取させたところ、RNA干渉の誘導が認められた種と認められない種に分けられた。RNA干渉が誘導された昆虫は、腸管からdsRNAを吸収していたが、認められなかった種の腸液とdsRNAを混合したところdsRNAは容易に分解されていた。dsRNAの安定性を向上させ経口摂取させたところ部分的なRNA干渉の誘導が認められた。これらの結果から、昆虫がe-RNA干渉を示すには腸管内でのdsRNAの安定性が関与していることが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RNA干渉は、外来から二本鎖のRNA(dsRNA)が細胞内に侵入した際、遺伝子の発現が特異的に抑制される現象である。数種類の昆虫がdsRNAを餌と共に摂取することでRNA干渉が起こること(e-RNA干渉)が報告され、害虫防除への応用に注目が集まっている。本研究では、昆虫がdsRNAを餌と共に摂取した際、e-RNA干渉が起こるためにはdsRNAが安定した状態で吸収される必要があることを明らかとした。本研究成果は、化学物質の使用の減少を可能とする可能性を秘めるe-RNA干渉を応用した害虫防除法の確立のために必須のデータある。
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