研究課題
若手研究(B)
有用なバイオマテリアルとして知られる繊維状タンパク質シルクフィブロインに対して、高次機能性を有するガングリオシド糖鎖を化学修飾する手法を開発した。修飾する糖鎖は、強力な神経突起伸展活性をもつ棘皮動物由来ガングリオシドLLG-3の糖鎖部分とし、これを化学合成により調製した。LLG-3糖鎖には、アグリコンとして、末端に芳香族アミンを有するリンカーを配し、これをフィブロインのポリペプチド鎖に含まれるチロシン残基に対して、ジアゾカップリング反応で結合させた。その結果、高度な生理活性を有する糖鎖をフィブロインに導入することに成功し、ガングリオシド糖鎖修飾シルクフィブロインを世界で初めて創出した。
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