研究課題/領域番号 |
16K18714
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
渡辺 洋一 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 助教 (30763651)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 平行進化 / 渓畔適応 / ゲノムワイド / MIG-seq / 進化生態学 / 集団遺伝学 / RNA-seq / 花期変異 |
研究成果の概要 |
園芸植物として有名なサツキは日本原産であり、関東~近畿地方と屋久島の2地域の河川沿いに分布する特徴を有する。サツキの進化過程を推定した結果、2地域のサツキは系統的に最近縁ではなく、近縁なのはそれぞれ東日本と西日本に分布するヤマツツジであった。これは、サツキは少なくとも2回独立に進化した可能性を示しており、サツキに特徴的な生態は特徴的な生育環境に由来する自然選択によりもたらされたと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に種は1つのグループ(単系統)を形成すると期待されがちだが、実際にはこの期待に反する平行進化と呼ばれる進化を伴う種が多いことが認知されてきている。本研究で対象としたサツキもこの例であり、進化と分類の齟齬に一石を投じるものである。
また、サツキは園芸植物としてよく利用される種であるため、2系統を確認したことで育種や野生集団の保全に大きく貢献するものと考えられる。
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