研究課題/領域番号 |
16K18718
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 京都大学 (2016, 2019) 大阪府立大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
坂部 綾香 京都大学, 白眉センター, 特定助教 (40757936)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | メタン / 渦相関法 / 簡易渦集積法 / チャンバー法 / 温帯ヒノキ林 / 熱帯泥炭湿地林 / 熱帯泥炭 / ハンノキ / 樹幹からのメタン放出 / 炭素安定同位体比 / シロアリ / 熱帯雨林 / 温室効果ガス / フラックス / 炭素安定同位体 / 森林 |
研究成果の概要 |
温帯ヒノキ林では、生態系スケールのメタン交換量は、観測システムの測定精度に近い小さなものであった。しかし、林床ではメタン吸収が、流域内の湿地に生育するハンノキ樹幹からは湿地土壌よりも大きなメタン放出が観測され、林内ではダイナミックなメタン動態が存在していた。さらに、これらのメタン交換量は、環境条件の変化に鋭敏に反応していた。熱帯泥炭湿地林でも、環境条件の変化に応じた生態系メタン交換量の明確な季節変化が検出された。今後、気候変化に森林におけるメタン動態がどのような応答を示すのか予測するために、明らかになった環境応答性をモデルに組み込む必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
森林は、水分不飽和な土壌でのメタン吸収のために、メタン吸収源として期待されている。しかし、実際の森林におけるメタン動態は複雑に放出と吸収が混在しており、その向き、大きさは環境条件によってダイナミックに変化することが示された。森林生態系スケールと森林内の構成要素ごとのメタン交換量の環境応答性を調べることによって、森林生態系がメタン収支に果たす役割の理解を進めることができた。
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