研究課題/領域番号 |
16K18720
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
豊田 鮎 香川大学, 農学部, 助教 (50730800)
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研究協力者 |
石崎 成美
松本 唯
末永 悠里子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 土壌動物 / 土壌炭素 / 落葉分解 / 土壌有機物 / 耐水性団粒 / 土壌リン動態 / 落葉食者 / キシャヤスデ / 脱皮室 / 植物根 / 窒素 / リン |
研究成果の概要 |
土壌動物は地上の植物生態系と地下の土壌生態系をつなぐ物質循環の要であり、腐食連鎖を駆動する。本研究では土壌有機物含有量の低い土壌下層に有機物を貯留させる作用をもつキーストーン種であると予想される土壌動物に着目し、その土壌動物の操作実験から、(1)フトミミズ科ミミズ幼体は土壌の下層に炭素を貯留し、(2)キシャヤスデ成虫はリン含有量の高いカラマツ落葉の分解プロセスにおいて土壌の有機態リンを一時的に増加させることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
温帯林の土壌は巨大な炭素の貯蔵庫として機能し、その炭素動態は地球全体の炭素循環に影響を及ぼす。IPCC第4次評価報告書では2030年までの短・中期的な対策として土壌の炭素固定促進が挙げられている。温暖化緩和策として適切な土壌管理による炭素貯留能の向上が期待される中、さまざまな土壌において土壌動物が土壌有機物に及ぼす影響を明らかにした本研究の成果は、持続的な生産が可能な土壌の管理、保全のための対策を展開する一助となることが期待される。
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