研究課題/領域番号 |
16K18724
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
今西 亜友美 (牧野亜友美) 近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (70447887)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 地域性種苗 / 外国産在来植物 / コマツナギ / 次世代シーケンサー / 葉緑体DNA / 遺伝的地域性 / のり面緑化 / 法面緑化 / 外国産種子 / マメ科植物 / 地域性系統 / 緑化植物 / メドハギ / 法面 / 在来緑化植物 / ハイメドハギ / 核ゲノム / 遺伝解析 / 在来植物 / 環境緑化工学 / 在来種 |
研究成果の概要 |
マメ科植物であるコマツナギを主に対象として、外国産種子を用いた緑化による自生在来植物の遺伝的撹乱リスクを評価した。核と葉緑体DNAの解析から、国内自生個体と外国産種子は遺伝的に異なることが分かった。国内自生個体と外国産個体では、開花が重複する期間があることが明らかになったため、交雑が起こる可能性が示唆された。日本国内の自生地において遺伝的地域性が認められた。コマツナギの遺伝的地域性を保全するためには、外国産種子の使用を避けるだけでなく、日本産種子の採取地にも注意し、長距離離れた地域への種苗移動は避けるべきであると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、コマツナギなど緑化に利用されるマメ科植物を対象とし、国内自生個体と外国産種子の遺伝的な違いを明らかにするとともに、日本国内での遺伝的変異とその地理的分布を明らかにした。また、コマツナギは緑化に使用されている日本産種子が限られた採取地由来であることを示した。これらの結果から、コマツナギの遺伝的地域性を保全するためには、外国産種子の使用を避けるだけでなく、日本産種子の採取地にも注意すべきであることから、日本国内での種苗移動ガイドラインを示した。
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