研究課題/領域番号 |
16K18734
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
高田 直樹 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所 森林バイオ研究センター, 主任研究員 等 (90605544)
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研究協力者 |
粟野 達也
山岸 祐介
飛松 裕基
鈴木 史朗
ラム イン プイ
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 組織構造 / 表層微小管 / 二次壁 / 木部繊維 / 転写フィードバックループ |
研究成果の概要 |
ポプラにおいて表層微小管の空間構造を制御する新規遺伝子(TF26遺伝子)の機能解析を行なった。TF26遺伝子およびそのパラログ(TF26b遺伝子)は木部組織で高発現しており、TF26遺伝子過剰発現ポプラでは木部繊維の細胞壁が厚くなった。一方で、TF26遺伝子およびTF26b遺伝子を破壊したポプラでは木部繊維の細胞壁厚が薄くなっていた。また、TF26遺伝子およびTF26b遺伝子の遺伝子発現制御解析の結果、両遺伝子は二次壁形成のマスター転写因子であるNST/SND遺伝子と正の転写フィードバックループを形成することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で同定した転写因子(TF26遺伝子およびTF26b遺伝子)は、木部繊維の二次壁形成のマスター転写因子NST/SND遺伝子(VNS09およびVNS10)と正の転写フィードバックループを形成している。新たに発見した本制御機構は、木部繊維が二次壁を厚く堆積するためのシステムであると推察される。本研究成果により、支持細胞(木部繊維)が巨大な樹体を支えるために細胞壁を厚く発達させ物理的強度を獲得する分子メカニズムの一端を明らかにすることができた。
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