研究課題/領域番号 |
16K18747
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
稲田 真理 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(南勢), 研究員 (50723558)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | クルマエビ / WSSV / IMNV / ウイルス / DNAウイルス / RNAウイルス / 生体防御 / 診断 / 伝染性筋肉壊死症 / バナメイエビ / ウイルス病防除 / 遺伝子マーカー / 生体防御因子 |
研究成果の概要 |
IMNV注射後3日目において5個体の血リンパをサンプリングし、RT-PCRにてIMNVの検出を行ったところ陽性となり、ウイルス感染試験が成立したことが確認された。 WSSV感染区のクルマエビの頭胸部および腹部において、WSSVのエンベロープ構成タンパク質の一つであるVP28をターゲットとし、ISHによるWSSVのVP28遺伝子の検出を試みたところ、胃の上皮細胞やリンパ様器官などで検出された。免疫関連遺伝子については、活性酸素合成系の遺伝子、サイトカイン関連遺伝子ではインターロイキン17受容体2、免疫応答や炎症の制御に関わるp38などの遺伝子の発現が増加傾向にあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:エビ類の免疫機構の一端が明らかになる。比較免疫学の観点から、病原体感染時のエビ類(宿主側)の免疫応答を調べることで、哺乳類などの脊椎動物との免疫機構の相違が明らかとなり、免疫系進化の理解につながる。ウイルス学の観点から、宿主侵入時の病原体の遺伝子発現を明らかにすることは、ウイルスの増殖機構・病原性発現機構の理解につながる。 社会的意義:現在有効性の評価が難しいエビ類のワクチンや免疫賦活剤の効果判定が可能となり、有効性の高いエビ類の水産用医薬品開発に貢献できる。本研究で開発した遺伝子マーカーはウイルス病の指標となるだけでなく、クルマエビの健康診断ツールとして使用できる。
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