研究課題/領域番号 |
16K18768
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会・開発農学
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研究機関 | 国際教養大学 |
研究代表者 |
椙本 歩美 国際教養大学, 国際教養学部, 准教授 (90648718)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | グリーン・ツーリズム / 農家民宿 / ライフストーリー / 秋田 / 農村起業 / 女性経営者 / 農村女性 / グリーンツーリズム / 地域連携 / 農村社会 / 地域運営体 |
研究成果の概要 |
本研究は、人口減少や過疎高齢化による地域社会の縮小化がみられる秋田県において、グリーン・ツーリズムという農村起業を通して、地域住民とくに女性たちがどのように新たな社会関係や価値を創出し、より質の高い暮らしを実現しようとしているのかをライフストーリー分析をもとに明らかにした。とくに農家民宿経営者の世代間継承に着目し、第一世代と第二世代のライフストーリーを比較することで、世代間で農家民宿そのものの意味や個人の生き方がどのように変容したり、また継続しているのかを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ライフスタイル起業家やヘテロトピアという概念を援用し、二世代のライフストーリーを比較することで、農村起業が生み出すものについて明らかにした。学術的意義は、これらの概念を用いたことで、本分野での分析視点をより拡張することができたこと、そして個人の実践から農村社会をより多面的に理解することができた。社会的意義は、農村起業を経済的な動機や効用だけに収斂させず、個人の自己実現や価値創出などの社会的側面から理解する重要性を示すことができた。農村社会や農村政策に関する議論において、より個人の実践に着目することや、世代間での継承と変容が混在するものとして農村を捉える大切さを示すことができた。
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